15.大きな成果につながるもの
2013/12/08
人の成長レベルに
依存ー自立ー相互依存、と三つのレベルがあると言われています。
依存ー赤ちゃんや、子供のレベルは、誰かがしてくれる、責任は他者という状態です。
ご飯はお母さんが作ってくれる、送り迎えはお父さんがしてくれる、おこずかいはお母さんがくれる…
ここでのキーワードは『あなた』―あなたがしてくれる、あたなの責任、あなたが悪い、というものです。
自立ー人はやがて大人になり、働き稼ぎ自分のことは自分ででき、1人前になります。
ここでのキーワードは『私』―私が行う、私が働く、私が稼ぐ、良いも悪いも私の責任というレベルです。
相互依存ー自立のレベルは一見素晴らしいですが、あくまでも自分の範囲の責任です。
大人なら自分のことは自分が責任をとることは、当たり前といえば当たり前。特徴的なのはエゴが出やすいことですね。
私は私のやり方がある、放っておいてくれ、とか、私が稼いでいる、なにか文句あるのか、みたいなものが出やすくなります。
人は人と協力して生きねばなりません。
農業をして自給自足している人でも、病気にかかればお医者さんに助けてもらったり、服や住居を供給してくれる人が必要ですね。
相互依存は、自立した人たちが力を合わせ、お互いを補完しあい、個の力の足し算以上の成果を創れるレベルです。
今年、プロ野球の楽天というチームは読売ジャイアンツに勝ち日本一になりましたが、選手の総年棒は楽天18億円に対してジャイアンツは38億円でした。まさに個人の力以上の結果を出したと言えるでしょう。
そして『チームのために』自己を投げ出せる貢献の精神と行動が、まわりに伝播し、仲間のモチベーションをあげ、貢献の意識を作り出し、ギリギリの苦境の中でのあと一歩の前進、違いを作り続けたりします。
優勝の立役者の田中投手は日本シリーズで160球投げた試合の翌日、怪我や大リーグ行きに支障が出るかもしれないリスクを取って、チームと、そして何より東北被災地のファンのために自分を試合に投じました。
まさに、楽天の奇跡の日本一は、彼のような自己を超えた価値に生きるーリーダーシップが根底にあったのではないでしょうか。
自立した人たちが力を合わせて自己を超越したより大きな価値に身を委ね創る奇跡ーミラクルは、人の可能性を最大限に開くものです。
科学、医学、様々な分野での奇跡的な進歩は人類の共創のたまものかもしれませんね。
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