とある本に、インドに旅をした話が載っていました。

 

著者が、あの世界的に有名な、非暴力・不服従を説いたマハトマ・ガンジーの
生前の活動拠点となった『ガンジー・アシュラム』という修養所に立ち寄った時のこと。

 

ここは今も貧しい子供達が集団生活をし、教育を受けている場所ですが、
施設で寄宿生活をする子供達が満面の笑みで出迎えてくれたそうです。

 

以下、本より抜粋

 

『…小さな家の軒先から元気な子供の声が聞こえてきたので家の中を覗いてみると、
老婆と幼い3人の子供が立っていました。
私を見つけた4、5歳くらいの女の子が人懐っこい笑顔をくれたので、
私はバッグの中のビスケットを取り出してその女の子にあげた。
すると女の子は丁重に挨拶してビスケットの袋を開けると、
驚いたことにまず2人の幼い弟に一枚ずつビスケットを配り、
次におばあちゃんに一枚、そして最後に自分が口にしたのだった…』

 

日本にも昔はこのようなシーンがたくさんあったと聞きます。
今の日本の子供たちはどうでしょうか？
いや、何よりも私達大人はどうでしょうか？

 
真の豊かさとは何かを考えさせられるお話でした。