147.上司は自分を知らねばならぬ
2016/11/16
人を分析する者は
まず、自らが分析を受けねばならない。
フロイトと並ぶ20世紀の偉大な心理学者・ユングの言葉。
つまり、
人を分析し、評価・批評する前に、まずは自分が分析され、自分を知ることが肝要という意味です。
さて、
あなたは自分がどんな色眼鏡をかけているかご存知ですか?
働く人が活き活きとしていない職場では、その経営幹部リーダーや管理職の方達が、
部下を事あるごとに批判・ダメ出ししているケースが多く見受けられます。
「言ってもその通り実行しない」
「全然改善策が出ないんだよね」
「もっと当事者意識を持たないと」
等など。
おそらく、
実績と経験・知識のある自分の見方が正しい、方法が正しいと考えられているようですが、
その考え方や部下への対応の仕方が、人が育ち良い業績にも繋がっているなら、
それも正解と言えるかもしれません。
しかし現実はその逆がほとんどのようです。
部下たちは元気なく、当事者意識に欠け、業績は低迷。
さて、どうすれば良いのか?
まずは自分を分析することです。
人には個人個人の色眼鏡があり、1つの事実を見ても、全てに意識が向くことはなく、また解釈もそれぞれです。
なぜならその人の認知パターンや、経験、価値・信念に左右されるからです。
自分がかけている色眼鏡は、どのようなものなのか、を理解していないと、多くの場合、事実を見落とし、対応に柔軟性がなくなります。
感情派は理論をおろそかにしたり、直感派は事実を見落としがちであったり。当然各々その逆も然り。
この認知パターン、生まれつきの心のエネルギー配分を知り自己理解・他者理解を深めるメソッド(MBTI)を弊社では活用していますが、
自分の認知の偏りを知り、自己理解を継続して探求していくと、ある時に効果的でない振る舞いをしても、すぐに自己分析ができて、行動に修正がかけられるようになります。
正解は、
自分のものの見方や進め方にあるのではなく、
お互いを活かし合う柔軟性が高まることによって、
チームとして職場が協力・価値創造し合い、
そのことが結果的に業績に繋がる事、
ではないでしょうか?
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