221.なんのために仕事をするのか?
2021/02/24
2月に入り、我が家の庭の梅も芽吹き始めています。
お陰様で、弊社も来期に向けての企業研修やチーム開発、そして個人向け講座のジャパンウェイ・リーダーシップ協会(AJL)の仕事が少しずつ増えてきています。
さて、2法人で進めている法人向け、個人向けの「人と組織の成長と成果」を支援する事業ですが、
いずれも欠かせない、大切にしている事を一言で言うと「公益」となります。
それは当たり前じゃないか、という人も多いかと思います。
しかし、その中身を見るとはたしてどうか?
個人主義が拡がり個人の権利・保護を主張する事は様々なところで見かける昨今、
逆に人と力を合わせて「誰かのために」「公のために」という言葉はあまり見かけないと感じています。
話は少し変わりますが、
2月よりNHKの大河ドラマ「青天を衝け」が始まりました。
次の一万円札の顔になる、日本の実業界を作った渋沢栄一翁のその生涯は拙著やAJLの講座でも取り上げましが、
渋沢翁は生前「道徳=人のため、利他」と「経済=私(自分)のため、自利」は相反するものではなく一体であるという「道徳経済合一」を説かれました。
私なりの解釈でお話すると、個人主義や利益主義が自利を意味するならば、
仕事は本来、他者のために役に立つ利他業であり、企業や働く人は社会に貢献するために存在する。
つまり公益のためにある。そして自分たちの存在理由が世に受け入れ人々の役にたち、
公益を実現した結果として自分たちの利益として返ってくる、という事です。
ややもすれば、自利が第一にくる世情の現在、公益のため、をいかに愚直に誠実に体現できるか?
そして会社や自分の仕事が成り立ち継続していけるか?
渋沢翁の生き方、その稀有なる業績に触れるにつれ、
仕事や事業、会社の存在理由・原点と今の「在り方」を考えさせられます。
これから約一年、翁の生き方・在り方を毎回追体験できるのはとても楽しみな事ですね。
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