228.これからの経営
2022/01/20
新年、初めてのショートブログです。本年もどうぞ宜しくお願いします。
さて、
年末年始の時間の多くは家族に費やす事ができましたが、少しまとまった自由な時間も取れたので、仕事の探求に入る事ができました。
具体的には書籍やネットで人材育成や最新の経営理論に目を通していた訳ですが、
そんな中で目に止まったのは
「理念経営」
に関連する記事や情報でした。
ここ10年くらいでしょうか。本気で理念を戦略の中心におき、「理念経営」に舵を切り始めた欧米企業が徐々に増え業績も連動して向上している、ということでいた。
最近、経営者が集う身近な場では、DXやAIの話題は多く耳にしてきましたが、「理念経営」というテーマを本気で追いかけている、という話は弊社のお客様以外からは、ほとんど聞くことはありませんでした。
そう、この「理念経営」というテーマは弊社がチーム・リーダーシップ開発を主に展開し始めて以来、10年間ど真ん中において探求し続けてきたテーマでした。
されども私の力不足もあってか、それを理解し本気で取り組まれる企業はまだまだ少ないのが実情でしたが、いよいよ世界的にもこの流れが強くなってきている事がわかり、正月から密かに1人で心躍っていました。
世界的なこの流れの背景には、まもなくミレニアル世代が人口分布的に労働人口の中心を占めてくる事が大きく、傾向として彼らはデジタルネイティブ、つまり情報収集・選別に強く、多様な価値観を認め、社会問題に関心が高く、また合理的な傾向が強い、との事です。
そして企業を取り巻く社会全体として、単なる金儲けではなく、より持続的・利他的な価値観が尊重され始め、企業もCSRからCSVにシフトしてきていると聞きます。
理念経営に関しては、これまで口にはすれど、経営の端っこに追いやられてきたのが多くの会社組織の実情と感じていますが、実際、理念を浸透させるには長期戦となり、なかなか難しいテーマではあります。
しかしこれだけ価値観が多様化してきた昨今、組織をまとめるのに「共通の価値観」、「理念」がより重要となり、
だからこそ早く本気で取り掛かる必要性があると訴えてきました。
どうしたら職場の人が活き活きと働き互いを尊重し合いながら力を合わせて最大の力を発揮し、業績に繋げ、ひいては一企業のみならず地域や社会が永続発展できるのか?
過去には、世界的にはこれまでにも欧米発の価値経営やビジョナリーカンパニーという言葉が一世を風靡してきましたが、
日本では、以前より理念経営という言葉があり、人間尊重経営、年輪経営、古くは三方よし等の言葉もあって、それらを体現・実践をしてきたリーダーは広く尊敬を集めてきました。昔の松下、出光、また渋沢栄一や二宮尊徳なんかはまさにその実践者であり歴史に確たる痕跡を残されてきた偉大なリーダーでもあります。
その考え、思想を今に引き継ぐ。
そう、答えは我々の足元にあり。
今年も共にど真ん中を進んでいきましょう。
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