233.人材育成プログラムを構築する時のポイント
2022/10/13
人材育成プログラムを作る上で、
おさえておくべき重要なポイントとは何でしょうか?
逆の言い方をすると、
研修導入をご相談頂くお客様、特に中小企業に多いケースは下記の視点・流れが欠けている事です。
1.そもそも企業理念を実現するための経営計画になっていない
経営計画はあるが、それが企業理念と繋がっていない事が多い。
理念ではなく単なる数字を追いかける組織は大抵従業員は疲弊している。
まずはトップ自らが、企業理念を実現するための経営計画を立てているのか再考が必要である。
2.経営計画の中に人事計画、特に長期的な人材育成計画がない
企業理念を実現するための経営戦略・計画であり、それらを実行するのは全て人である。
未来のありたい会社組織の姿に対して、長期的な人材育成計画がない。
3.人材育成が部分対処的である
多くの企業では、その職種の専門能力の向上のための研修は行っているが、
ヒューマンスキル・コンセプチャルスキルの向上計画が大抵抜け落ちている。
一例を言うと、職場の人間関係が良くないからコミュニケーション力向上の研修を導入するとしても、対処療法的である。
4.マインドセット・在り方強化のプログラムがない
各教育テーマのテクニカル(ノウハウ的)な研修はあれど、
長期的な効果を生む従業員のマインドセット・在り方強化の教育がない。
5.個の強化だけでなくチーム力の強化のやり方がわからない
集合研修は、基本的には「個」の教育である。
人の集団を1つのまとまりとして捉え教育を行う事を「組織開発」という。
個ではなく「チーム」に対する教育アプローチがない。
人は短期間で育つものではなく、ましてやマインド面の強化、
さらにはトップが望む社風・企業文化に影響を及ぼすには相当の時間がかかります。
以上が5つの重要な留意点となります。
人が活きる組織・職場。
しかも1人も漏れる事なく全員が。
そんな覚悟で専門的な理論とこれまでの経験・知見を投入し、
長期視点と全体観のある教育プログラムを作成して取り掛かかる。
そうしてやっと、未来の理想とする職場・組織の姿に向かって
一過性・表面的ではなく土台の部分から人と職場の変化が少しずつ始まる。
そう感じる今日この頃です。
兵庫県淡路市/伊弉諾神社・夫婦大楠
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