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245.若手社員とベクトルを合わせる

2024/06/13

様々なデータから今の若手社員は、働きやすさを重視するものの、ここ数年は自己の成長や働き甲斐を重視する傾向が強まっている。

若手社員が自己の成長を重視する、つまりは向上心が高まってきている、という点では企業側も歓迎できるポイントである。
しかし、真相は、会社にずっと骨を埋めて働くという事ではなく、転職を前提に自分の価値を高めておく必要性を考えている証左だと考えると
手放しでは喜べない。
この会社で働き続けたい、と従業員が思うためには従業員の教育・成長に力を入れる事はもちろんの事、会社の魅力作りが必要である。
それは従業員が求める「働き甲斐」つまりは「誰かの役に立つ喜び」を体感できる職場であり、「理念経営」に通ずるものである。

幸い今の若手社員は、仕事や会社選びに際して、「人や社会の役に立ちたい」という意識が上昇してきている。
これらは、会社が表明し日々の仕事を意味付ける「理念」、最近ではミッション・ビジョン・バリューやパーパスといったものと正に繋がる。

では実際、企業はどのように働き甲斐を体感できる職場環境を用意できているか?
まずは理念/ミッション・ビジョン・バリューやパーパスを明確にしている事。
そして、その実践を本気で取り組む環境や仕組みを作っている事。
もし明文化だけして、実態が伴っていない場合は、現実とのギャップに現場の人たちの失望を招きかねない。
その先は、モチベーションの低い従業員が増えたりや離職を招く。
故に人材不足の時代では、理念の浸透は急務だ。

そして理念等の実践、それらを業績や数字に結びつける思考や具体策、そのためのモチベーション向上を含めた従業員の成長支援の仕組みが理念経営の元でもある。

他の会社の方がお金がいいから転職するという社員はさておき、必ずしもお金が全てではない社員が増えつつある中で、いかに理念実現を本気で取り組み「魅力ある会社」となれるか?

離職率の低い、人が集まる会社を目指すには、何から取り組むべきかの優先順位を明らかにして、組織一丸となって変革を推進していきたいものである。

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