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247.プロセスコンサルテーションの重要性

2024/08/21

先日、一般社団法人ジャパンウェイ・リーダーシップ協会のコーチ養成基礎講座5期の合格お祝い会があった。
受講者の中で、大きく変化したお一人のお話が大変興味深かった。

人活工房のお客様でもあるその社長は、人情の厚いワンマンなやり手社長。しかし、新しくM&Aでトップに就任した組織では、組織運営に随分苦労され数年前から弊社が支援に入っていた。
リーダー達のトレーニングの甲斐があってか、少しずつ組織に変化が表れていくのを見て、「自分も変わろう」と
ジャパンウェイの講座を受ける事になった。しかし最初に経験したのは「もうやめよう」という拒絶反応だったらしい。
これまでは、トップダウンでグイグイ引っ張っていくスタイル。それとは真逆の、部下の話をよく聴き効果的な質問により相手の自律性とやる気を引き出し行動に結びつけていく、「コーチングスタイル」は、これまで経験したした事もなく、練習してもギクシャクして全く自信が持てなかったとのこと。
しかし、持ち前の反骨心や、他の受講者の励まし・助けもあり、多くの練習と実践を経た結果、完全に部下への接し方が変わり職場の変化を加速できたという事だった。

話は変わるが、
コンサルティングには3種類ある。

「専門型」と言われるものは、例えばや税理士や建築士等、専門的な知識・情報サービスを行い顧客支援を行うもの。

「問題解決型」はその組織の問題を調査し解決策を提示するもの。(いわゆるコンサルタント)

そして「プロセス型」と言われるもので、これは、人の考え方やマインド、モチベーションや関係性等(目に見えない部分、プロセスという)に働きかけ支援を行うもので、コーチングはこの型に入る。

組織の戦略・制度(ハード)も大切であるが、それ以上に組織の文化、従業員の互いの関係性・モチベーション(ソフト)が大切である、とは
かのピータードラッカーも指摘している通りである。
(Culture eats strategy for breakfast)
人のやる気や自発性、モチベーションや本気さ、誠実さを元に人と助け合い協力し合う、そのような組織文化(組織のソフト面)が無いと、戦略や各種制度が機能しないのは自明の理だろう。

様々な戦略・施策がうまく機能していない時、小手先ではなく、
この「プロセス」や組織文化を顧みて再構築する必要がある。
組織変革の伴走に10年以上携わりながら、その確信は増すばかりである。

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