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252.理念経営の注意点

2025/03/05

先月初旬、姉妹団体の一般社団法人ジャパンウェイ・リーダーシップ協会主催で「理念経営セミナー合宿」が開催された。
講師として登壇、またコーチングを使ってワークをリードさせて頂いた。
内容としてはジム・コリンズ著の「ビジョナリー・カンパニー」のポイントと事例解説及び、日本の中小企業の理念経営実践例を人事戦略の視点からアレンジし、参加者の皆さんには自社に落とし込む入り口までを考えるものだった。
セミナーの様子はこちら)

さて、あらためて私が言うまでもなく、「会社が永続発展する中心軸は『理念』である」という事であるが、この「」の一文の重みをわかっている経営トップが少ないと感じる。

いくつかの経営者団体に所属し、経営体験発表なるものを聞かさせて頂く機会が多い。大体は業績の良い(良くなった)会社が選ばれ、様々な苦労を経て現在に至る経験談はとても勉強になる。しかしながら、今後の事について「何に軸を置いているか?」はトップによって違う。つまり、軸を理念に置いている場合とそうでない場合があり、自分も昔経験したことだが「とにかく業績を!」感が伝わってくることが多い。

ところで、理念経営を実現するのはなかなか容易ではない理由はいくつか考えられる。

・理念が抽象的でわかりにくい
・数字が一番で、本当は理念をそれほど大切だと思っていない
・上記が影響して逆効果を起こしている

私なりの回答をすると
・理念が抽象的でわかりにくい
→理念とはそういうものである。あるべき・ありたい姿を表すものであるから抽象的にならざるを得ない。そして、どんな時、どんな状況下でも理念は具体化、つまり実行・体現されるものが「理念」である。

・数字が一番で、本当は理念をそれほど大切だ思っていない
→これに回答するには長文になってしまう(このコーナーは“ショート“ブログなので笑)
簡単に言えば、永続発展している会社の中心軸が理念である事は、事例や歴史が証明しているから、まずは「ビジョナリー・カンパニー」をよく読んで理解される事をお勧めしたい。
そうすれば今の業績が良くても、“先はわからない”理由が良くわかるはずである。

そして最後に
・上記が影響して逆効果を起こしている
→これは、理念(ミッション・ビジョン・バリュー)をいくら明確にし職場で唱和しても、それを組織の上層部が実践・体現せず、理念との一致ができていないと、むしろ部下達や現場メンバーは、“しらけ、モチベーションを下げる“という事である。「理念で社会のためや従業員を大切にするなんて綺麗な事を言っているが、結局は自分のためだろう」となるのは自明の理である。

理念経営の実現は、理念が当たり前の組織風土・文化になるまでの長い道のりでもあり時間がかかる。だからこそ早く取り掛かるべきテーマなのだ。経営トップ自ら在り方を見直す事、さらにはその代弁者・代理人である管理職・リーダーが範を示す事が緊急かつ重要なテーマではなかろうか。

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