81.強い組織になるためのリーダーの在り方
2015/04/17
2日前の沖縄出張の際、かねてからお参りしたかった「白梅の塔」に行ってきました。
ここは70年前に
沖縄戦で従軍看護婦として活躍して犠牲になった女子学徒隊のうち、沖縄県立第二高等女学校の四年生たちによって編成された白梅学徒隊らが祀られている場所です。
レンタカーを借りて空港から約20分ほど南部に走り、さとうきび畑の中の糸満市真栄里へ。
「ひめゆりの塔」に近いものの、観光地化されたそれとは程遠い、人もいないひっそりとした静かな場所でした。
正面の慰霊碑にはお花が添えられている。
その右側の藪の中を少し下ると、自決された壕がありました。
中は時が止まったような静けさと、わずかに入ってくる日の光が階段を照らしてくれます。。
手を合わせて祈ります。
ふと右側の空間を見ると、真っ暗な中に小さな光が。
誰もいないと思っていたら、遺骨収集活動をされている方がいらっしゃいました。
約60年遺骨を探し続けられている地元の方と、内地の方を含めて3人が、たった今、掘り出されたご遺骨を私に見せて下さいました。
たくさんの方がまだ発見されずに、地面の下に埋まったままのようです。
それは沖縄にも、硫黄島にも、国内で万単位、そして南方諸島や大陸ではまだ110万柱以上がご帰還されていないと聞きます。
学徒隊ということで、もちろん軍隊所属で傷ついた兵隊を看護しながら共に戦われました。
それはもちろん自分のためでもなく、ましてやお金や名誉のためでもなく、
国=家族や仲間、同胞、民族、そして後世の私たち子孫のことを思いながら戦い、亡くなられました。
物量に優る米軍は、この日本人の精神的な強さに恐怖を感じ、戦後に日本の精神まで徹底的に武装解除する方針を取ったのでしょう。
戦後70年間、日本には悲惨な戦争が無かったという意味において、平和な時代が長く続きましたが、
一方で、今の日本は他者や社会のためよりも、過度に自分のためだけに生きている人が蔓延しているように思えてなりません。
組織においても然り。
自分の管轄だけという縦割り意識、
他責思考、当事者意識の欠如…
現在は、さすがに人の為に死ぬ覚悟は必要ありませんが、もし互いに相手のために生きることができたら、
職場は活気や感謝にあふれ、強い組織となり、結果的に繁栄へと繋がるでしょう。
沖縄の4月の爽やかな風に吹かれながら
そんなことに思いを寄せる時間でした。
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